こんな吹奏楽部はよくて支部銀どまり
吹奏楽部の時はそれが世界の全てだったし、吹奏楽部って先生と先輩が神で言ってることが全てで宗教だから気づかないんだけど、今振り返ってみるとそりゃ伸びんわな、ってことがよく分かります。
音楽をやっているのに音楽をやっていない、そんな吹奏楽部は、伸びません。
先生や先輩が正解で、認められたいからやる、でも、そこに音楽の理論の理由がなくて、感情論だけでやっているところはある程度のところ、つまりよくて支部大会までは行けても、そこから先全国大会には行けないでしょう。
よくあるのが「ちゃんと集中してやって」「音が全然あっていない」それしか言わず、なぜ音が合わないのか、たての線があわないのかの理由を言わないで、ただそれだけ、だれが聞いてもだれでも言えることを、ただ言い方や厳しさだけで押し通す。
先生や先輩が怖いから、生徒は「はい!」と返事だけよくて、でも何をしたらいいか説明もなしに、「やる気がない」だけで片付けるのはいかがなものかと思います。
実際にあったのが、フレーズの最後を丁寧に、という指示の際に、「お前らはトイレに入ったらあけっぱなし、鍵をかけろ」と先生がよく言っていましたが、そのときは「はい!」と言っていましたが、今考えると例えが伝わってなくて、結局何が言いたかったのかわからなかったなあとふと思い出しました。
子供達はみんな一緒です。悪いのは指導者だと思います。
理由もなしに怒鳴りつけて従わせるのは、結局指導者の力不足を露呈しているだけです。
また、よく、「感謝」が大事といいますが、感謝はわいてくるものであり、中身のない感謝、「感謝」という言葉だけだして、それがないと悪、あると正義、のような白黒の付け方も気持ち悪い限りです。
先日笑ってこらえてのマーチングの旅のなかで、3年生の一番偉い部員がみんなのお陰でこの舞台に立たせてもらっている、みんなに感謝ですね。っていってたけど、お前の自己実現のためにみんながんばってるわけじゃない、と心から思いました。おそらく、宗教的に後輩達も本気でそう思ってると思いますが、意味もわからずそう言わされている空間は本当に気味が悪かった。
全国大会で金賞をとっている学校程、指導者が合理的で分かりやすい。
この構図は会社でもよく見られると思う。
理屈なしに怒って、部下は成長しない、それを部下のせい、そして生徒のせいにする。
それはどうかと思います。
吹奏楽部はその文化がとっても濃厚なんだなあと社会にでて気づかされました。
あれはあれで楽しかったけれど、
その文化が染みをどう抜いていくかに苦労しました。
先日同窓会で顧問に久々にあったけど、当時クラリネットの講師できていた先生の悪口をさんざん聞かされ、なぜあのときに気づかなかったのかと心底思いました。
子供達の時間をうばっているのだから、どうか指導者は、そのことを肝に命じて責任を持って本気で指導してほしいなと思うのでした。